コンタクトレンズの安全性

当院では、コンタクトレンズは高度管理医療機器であるという原点に立ち、患者様の眼の健康=コンタクトレンズの安全性を第一に考えています。「安全なコンタクトレンズとは、角膜の新陳代謝を妨げないレンズです」です。

角膜の新陳代謝(眼の健康)=酸素供給

眼の表面にある角膜は、新陳代謝を繰り返しています。代謝に最も必要なエネルギーが酸素ですが、角膜には血管がないため、酸素供給は涙液に依存しています。

ハードレンズの涙液交換による酸素供給はソフトレンズの15倍〜20倍と言われます。

ハードレンズの涙液交換による酸素供給はソフトレンズの15〜20倍と言われます。

ハードコンタクトレンズの5つのメリット

1.眼に対する安全性が高い

ハードレンズは眼の表面の角膜より小さく、まばたきの度に角膜上を動くため涙液交換の効率が優れています。コンタクトレンズと角膜の間の涙液はごくわずかな厚みのため、素材の酸素透過性以上に、まばたきによる涙液交換が重要な要素です。(角膜を全体的にぴったりと覆うソフトレンズは、涙液交換の効率が劣ります。)

レンズが上方に引き上げられると、レンズ下に涙液が取り込まれ、下降とともに排出されます。この繰り返しにより、涙液が交換されます。

2.乾燥を感じにくい=レンズが水分を含まない。

ソフトコンタクトでの「乾き」

ハードレンズは涙の状態に影響を与えにくいのが特徴です。涙の分泌量が少なめの方や乾きやすい環境にいる方に適しています。

※ソフトレンズは、やわらかさを保つために水分を含んでいます。

レンズ中の水分が装用中に蒸発すると、レンズは涙液を吸い込みます。

このため、ソフトレンズを装用するとレンズに涙を奪われるように、乾きが強く感じられます。

レンズは装用8時間後はレンズ表面から水分が蒸発し、レンズが涙を吸いこんでしまいます。

3.アレルギーを引き起こしにくい=レンズが汚れにくい

4.早期に障害が発見できる=自覚症状が生じやすい

5.度数が強い方(強度近視・強度遠視)、乱視のある方(強度角膜乱視)でも安定した見え方が得られる=形状が変化しにくく、光学的に安定している

酸素不足による角膜障害は、視力低下を引き起こします

角膜に酸素が不足すると、様々な障害を生じやすくなります

1. 角膜血管新生

酸素不足が続くと酸素を補おうと血管が角膜に侵入してきます。酸素が供給されると血管は収縮しますが角膜には白く跡が残ります。

正常な角膜→血管が瞳孔にかかると、視力が低下します。

2. 角膜内皮細胞の減少=眼の寿命の目安…年に1度の目安で変化を確認しましょう。

角膜の透明性を保つのが角膜内皮細胞です。加齢とともに減少し、コンタクト装用(特にソフトレンズ)による酸素不足が、さらに角膜内皮細胞の減少を加速させます。*減少した内皮細胞は再生しません。

内皮細胞の減少によるリスク

ソフトレンズを毎日装用の場合、約20年で眼の寿命を迎えるという報告もあります。