円錐角膜・特殊コンタクト外来
担当医 森 秀樹
毎週土曜日 午後14:00-18:00担当
お電話にてご予約の上、ご来院ください。
- 経歴
- 東京医科大学眼科学教室入局
- 東京医科大学眼科医局長を経て、厚生中央病院眼科診療科長
- 東京医科大学眼科派遣講師
- 専門領域
- 角膜、ドライアイ、コンタクトレンズ
- 資格等
- 医学博士
- 日本眼科学会専門医
- 日本眼科学会指導医
1.円錐角膜とは?
円錐角膜は、黒目(角膜)の中央部から下方が薄くなり、徐々に円錐状に突出してくる病気です。多くは思春期から青年期(10代~20代ぐらい)で診断され、その後進行し、40歳以降になると進行しにくくなる人がほとんどです。円錐角膜の原因は、特定されていませんが、遺伝・アトピー・関節弛緩症などが原因に挙げられています。特に“目をこする”という動作が、重要な要因として考えられています。
2.当外来の特徴
1.円錐角膜の治療のうち、コンタクトレンズによる治療に力を入れております。
さまざまな角膜形状に対して、特殊な形状の非球面ハードコンタクトレンズなどをを合わせます。コンタクトレンズを装用することにより、見えるようになるというだけでなく、病気の進行を止める効果が期待されています。軽度~中程度の患者様は、もちろん 重度円錐角膜、角膜移植後、クロスリンキング処置後の患者様にも、豊富なトライアルレンズと最新の検査機器をご用意し対応させていただきます。
2.円錐角膜用ハードコンタクトレンズが痛くて長時間つけられない方に対して、最新の円錐角膜用実形状カスタムメイドレンズの処方を行っております。
角膜不正乱視 (円錐角膜、角膜移植後、角膜外傷後、角膜炎後)により、ハードコンタクトレンズをご使用されていて、下記の症状でお困りの方。
- ● 短時間しか装用することが出来ない方。
- ● コンタクトレンズを装用すると角膜に障害が出ることがある方。
- ● 現在ご使用中のレンズに見え方以外の不満がある。
- ● より装用感が良いコンタクトレンズをお望みの方。
特徴1
装用感の向上 角膜形状に合わせたカスタムメイドレンズですので、装用感の向上が期待できます。
特徴2
角膜障害の軽減 角膜形状に合わせたカスタムメイドレンズですので、レンズと角膜の機械的な摩擦が低減されます。
※レンズの構造上、見え方に関しましては、既製のレンズより向上できない場合もございます。
3.特殊コンタクトレンズの処方を行っております。
①虹彩付きソフトコンタクトレンズ
【虹彩付きソフト(SEED)】
無虹彩症・虹彩欠損などにおける羞明感(まぶしさ)軽減や、角膜混濁・角膜白斑などにおける整容(美的観点)を目的としたレンズです。
②強度角膜乱視用ハードコンタクトレンズ
【ハイサンソα-T(レインボーコンタクトレンズ)】
強度角膜乱視の方(角膜乱視が-3.00D以上)にバックトーリック法で高い補正効果が期待できます。
3.当外来におけるコンタクトレンズ処方の方針
安全性、装用感、視力の最適なバランスを考慮した処方を目指します。
- ● 安全性…涙液交換が行われること。角膜とレンズの機械的摩擦が少ないこと
- ● 装用感…痛みが少なく、長時間装用出来る事。
- ● 見え方…快適な見え具合。
4.快適なコンタクトレンズ処方の3つの要素
1.充実の検査機器
①前眼部OCT
光干渉の原理を利用した非接触・非侵襲で前眼部の3次元撮影が可能な検査装置です。特に円錐角膜用ハードコンタクトレンズのフィッテイング時にその威力を発揮します。高度な円錐角膜、角膜移植後の角膜不正乱視などにも対応できます。
②スペキュラマイクロスコープ 角膜において、五層あるうちの一番内側にある角膜内皮細胞という六角形をした角膜の無色透明度を保つ為の組織の細胞数を調べる検査になります。 角膜内皮細胞は一度壊れると再生する事はないため、コンタクトレンズ装用に伴う酸素不足による減少など定期的な観察が必要になります。 ③ビデオスリットシステム 細隙灯顕微鏡にビデオカメラを装着したシステムです。動画及び静止画の撮影及び保存が可能です。顕微鏡にて拡大したコンタクトレンズの撮影と保存が可能です。使用しているコンタクトレンズの状態を拡大画像でご確認いただけます。動画を撮影する事で、コンタクトレンズのフィティングを多面的に確認する事が出来ます。 様々な形状の円錐角膜眼に合わせるために豊富なトライレンズをご用意しております。 関東近郊の大学病院で、円錐角膜専門外来を担当している医師と検査スタッフが、快適なコンタクトレンズ選定をいたします。2.豊富な種類のトライアルレンズ
3.医師及び検査スタッフ